
連載 第24回 お金をかける優先順位 ⑤内装(床)
納得住宅工房が標準仕様として壁材に使う漆喰は、吸放出性がとても高く、室内の湿度をバランスよく保つため、高温多湿な日本の気候風土にはぴったりの塗り壁です。
無数の気孔が空気の層となって、外気温に左右されにくく、夏や梅雨はサラッと、冬は潤いのある快適な空気環境をキープします。この無数の気孔は脱臭効果も高いので、夕食に焼肉やお好み焼きを食べても、朝にはすっかり臭いが消えています。洗濯物を部屋干ししても乾きがよく、生乾きの不快な臭いもしません。
また、漆喰には殺菌効果もあり、シックハウスの原因となる化学物質を吸収したり、ホルムアルデヒドを吸着分解する作用も認められています。漆喰の土蔵で保管された文書がいつまでもきれいな保存状態を保っていられるのは、この殺菌効果によるものなんですね。
私も漆喰の家に住むようになってから気づいたのですが、漆喰は静電気を帯びない性質があるらしく、掃除機が吹き上げるホコリを寄せ付けません。だから、部屋の片隅にホコリの塊が溜まりにくいのです。
漆喰の施工はいかにムラなく、平らに塗れるかが左官職人さんの腕の見せどころ。コテを使って素早く、丁寧に塗っていく姿はまるで芸術家のようで、惚れぼれします。
こんな素晴らしい日本の伝統技術を後世まで受け継いでいってほしいと切に願います。
漆喰よりもさらに調湿・消臭・殺菌効果の高い塗り壁が薩摩中霧島壁(シラス壁)です。天然の火山灰・シラスの珪酸質成分を主成分とし、100%自然素材だけを用いて開発された土壁。たばこやペットなどの臭いを30分以内に消臭するだけでなく、室内のマイナスイオン濃度を高める効果もあります。湿度を抑えることで体感温度も下がるので、年間を通して快適性が維持され、省エネにも貢献します。
こうした性能だけでなく、テクスチャーとしての魅力も十分です。砂サイズの粗い粒子から粘土サイズの微粒子までを含むため、表面が均一にならず、ほかの土壁にはない、味わい深い表情を生み出せることから外壁に使われる場合もあります。
光を乱反射させることで生まれるやさしい表情や陰影からは、室内にいながら自然の気配を感じることも。カラーバリエーションも豊富で、我が家では書斎に小豆色、トイレに山吹色を採用しています。
こんなに優れた塗り壁材まで標準仕様にできるのも、納得住宅工房の人気の秘密なんですね。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住
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