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連載 第34回 独断と偏見! 間取り・設備のアドバイス ⑧子ども部屋

2021.11.02

子ども部屋は、少々居心地が悪いぐらいの方がいいのではないでしょうか。快適すぎると、個室にこもって、1階のリビングに降りてこなくなるかもしれないからです。

4畳半でも十分だと思います。部屋が広すぎると、友達がしょっちゅう遊びに来て、溜まり場になったり、おもちゃなどで散らかったり、ロクなことはありません。寝るためだけの部屋にしてもいいというのが私の持論です。
狭い空間を有効に使いたい場合は、ロフトを設けて、その下に学習机を置くのも一つの方法です。
床をグレー系の明るめにしたり、壁と天井を白くしたり、天井まで届くハイドアを採用したり、クローゼットの扉を外したりすると、実面積よりも広く感じられます。

小学6年生までは、子どもをダイニングテーブルで勉強させる家庭も多いと思いますが、受験を控えた中学生になると、個室で勉強したいと言い出す子どももいるでしょう。それでも、子ども部屋を使うのは、せいぜい高校を卒業するまでの6年間です。

取材先で、2階が物置部屋と化している家がなんと多いことか。子どもが巣立った後、夫婦だけの暮らしになったときに無駄な空き部屋とならないよう、広すぎず、あまり創り込まない方が無難だと思います。

子どもたちが小さいうちは9畳〜12畳の一室空間を2人でシェアし、思春期になったら壁や家具などで仕切り、二部屋にする家も多いですね。
子どもたちが独立した後は壁を取り払って、夫婦の寝室にしたり、セカンドリビングにしたり、趣味部屋にするのもいいと思います。
子どもが男女の場合は、最初から二間にしておいた方が合理的かもしれません。

取材先でときどき聞く話ですが、家づくりの最中に奥さまが2人目の子どもを妊娠され、しかも双子と判明。子ども部屋が足りなくなり、急遽図面を変更したというケースも少なからずあります。幸せなハプニングですけど。

また、子ども部屋とバルコニーの位置関係には気を配ってください。子ども部屋からだけではなく、主寝室からも行き来できるようにしましょう。子ども部屋をいちいち通らないとバルコニーで洗濯物を干せないとなると、子どものプライバシーを奪いかねません。








text. 木村 大作

毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住

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