連載 第17回 住宅ジャーナリストが『納得』で建てた家

限られた予算の中で、できるだけ費用を抑えながら「いい家」を建てたいと誰もが思うはずです。そのためには、お金をかけるべきところには予算をかけ、そうでもないところは思い切って削りましょう。家創りは引き算です。
では、「お金をかけるべきところ」とはどこでしょうか?
それは内部構造と性能=住みごこちです。キッチンや浴室は劣化すればいつでも交換できますが、耐震構造や断熱・気密性能を簡単に替えることはできません。
みなさんが生涯の伴侶を選ぶとき、顔だけで決めましたか? ルックスよりも人柄を重視しませんでしたか?
それと同じで、家創りも肝心なのは「中身」なのです。
お金をかけるべきところの優先順位をつけると、次のようになります。
構造・工法 ②外装(屋根・外壁) ③断熱・気密
④窓 ⑤内装(床・壁・天井) ⑥設備仕様 ⑦外構
何か気づきませんか? 優先順位が高いのは、完成後に手を加えるのが極めて難しい箇所です。対照的に、後で付け足しができたり、取り替えができる箇所ほど優先順位が低くなっています。
まず、予算を絶対にケチってはいけないのが基礎や柱、梁などの主要構造部です。建物を支える土台や骨組みをしっかり創り込んでおこないと、家の安全性や耐久性が著しく損なわれてしまうからです。
次に重要なのが屋根と外壁。ここで手を抜くと、建物の劣化が早まり、近い将来メンテナンス費用がたくさんかかることになります。
3番目と4番目が断熱と窓です。窓からは多くの熱が逃げていくため、断熱と気密に大きく影響します。寒い家は健康被害を及ぼすので、断熱と窓はよく考えましょう。
ここまで予算をしっかりかけたら、あとは床や壁などの内装です。直接肌に触れる機会が多い床は、暖かくて経年変化も楽しめる無垢材がオススメです。
『納得住宅工房』さんの場合、無垢の床が標準仕様で、表面に微かな凹凸が肌に馴染むスクラッチ加工を施してあります。壁は調湿・消臭にすぐれた効果を発揮する漆喰と薩摩中霧島壁を標準で採用しています。
その次が設備仕様です。家創りにおいて、キッチンや浴室、トイレなどを選ぶのを一番楽しみにしている奥さまも多いのではないでしょうか。だから、つい優先順位を上げたくなりますよね。
でもここはぐっと我慢してください。上質な柱や梁は一生もちますが、設備は高いものを購入しても、使ううちに必ず買い替えの時期がやってきます。エアコンや洗濯機は10年ぐらいで故障したり、機能が落ちてきたりして、その頃にはさらにバージョンアップした新製品が出てきます。設備は消耗品だと割り切ってください。
最後が外構です。「予算が足りないから、外構は後でボチボチやりますよ」という建て主さんの声をよく耳にしますが、多くの方がそのまま何もしていません。家は建物と外構が揃ってはじめて完成します。外構が未完成の家は、ノーメイクで街を歩くようなものです。
家創りの予算を組む際に、外構費まで入れて資金計画を立てることが大事です。設計段階から外観・間取り・エクステリア(外構と庭)をセットでプランニングしてもらいましょう。
こうしてみると、大事な箇所は地味なところばかりです。構造や断熱材は、建物が完成したら見ることができません。でも、普段の生活ではなかなか気づかない、そうした見えない箇所こそが安全・健康・快適な暮らしを支えているという事実を忘れないでください。
次回から①から⑦まで、優先順位ごとに詳しくご説明しますので、じっくりと読んでいただけたらと思います。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住


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