連載 第6回 ちょうどいい家の大きさとは?

前回のコラムで、家はコンパクトに建てて豊かに暮らすのが理想的と書きました。
ひとつ屋根の下で、子どもと一緒に暮らす期間は意外と短いもの。子育て目線だけで間取りを考えると、夫婦二人だけの暮らしになった時に、住みにくくなる場合もあるので注意が必要です。2階の広い子ども部屋は、子どもたちが巣立った後は無駄になります。
実際、私の友人宅でも2階が「物置」と化している家のなんと多いことか。SNSでそんな情報も入手できるからでしょうか、最近は若い世代でも将来の暮らしを見据えて、「平屋」を望むご夫婦が増えてきました。家中段差のないバリアフリーをはじめ、車椅子対応の広いトイレ、介護する側も楽な広い浴室、スロープ付きのポーチ、玄関の手すりやベンチなど、老後も楽に暮らせるよう、最初から創りこまれています。
平屋に住むご夫婦に話を聞いてみると、「階段の昇り降りがないのでラクですよ」「ワンフロアなので、掃除がしやすいです」「常に家族の気配がわかるので安心です」という声が大半で、みなさんが満足されています。
最近の平屋は、リビングに勾配天井を採用して吹抜けのような開放感を出したり、ロフトを設けて十分な収納を確保するなど、日々進化しています。取材してみて、私がふと思ったのがトイレのこと。2階がなくても、家族3〜4人で住むなら、トイレは2つあった方が朝の混雑を解消できます。女の子がいるご家庭ならなおさら必要でしょう。
平屋は80〜100坪以上の広い土地がないと建てられないと思われがちですが、決してそんなことはありません。もちろん、広い土地があればゆったりとした平屋を建てることができて、広い庭も確保することができます。しかし、60坪前後の土地でも25
坪位の平屋を建てることは可能なので、どうしても平屋に住みたい方は、最初から諦めないで、納得住宅工房に相談してみましょう。
また、2階建ての家でも、なるべく1階で生活を完結させたいと、LDKと寝室、水回りを1階に集約させ、2階は小さな子ども部屋のみという家も増えています。
5年後は子どもが中学生なり、10年後は大学進学で家を離れていく。20年後は親の介護が始まるかもしれません。そして30年後は・・・。
先々のライフスタイルまでイメージして、いつまでも家族が笑顔で快適に暮らせるよう、暮らしの変化に対応できる柔軟さ、余白を住まいに持たせておきましょう。
今年の夏には、掛川市に納得住宅工房初の平屋モデルハウスが誕生します。
土地面積は60坪、延床面積は28坪という「ちょうどいい」サイズ。今も30年後も住みやすく、カフェのようなおしゃれな空間創りをぜひ体感してみてください。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住


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