連載 第1回 家はできるだけ若いうちに建てよう

住宅ジャーナリストが語る「失敗しない家づくり」
前回のコラムで、新築するならできるだけ早い方がいいと書きましたが、そもそもあなたはなぜ家を建てたいのでしょうか?
住宅雑誌やウエブサイトの取材で、私はまず建て主さんに「なぜ、家を建てようと思ったのですか?」と聴きます。みなさんの答えはほぼ同じ。「子どもが生まれて、アパートが手狭になったから」「子どもが小学校に入る前までに建てたいと思ったから」「広い一戸建てで、子どもをのびのび育てたいと思ったから」。つまり、子どもの成長によって住環境の改善を迫られたのが主な理由のようです。
でも、意外とみなさんが気づいていない潜在的な動機があります。それは「オンとオフを切り替えられて、リラックスできる心の拠り所が欲しいから」ではないでしょうか。実際、「新築して何か変わったことはありますか?」と尋ねると、ご主人が会社から早く帰ってくるようになったとか、奥さまはキッチンが広くなり、収納も増えて気持ちにゆとりが持てるようになったとか、生活音を気にしないで暮らせるので、子どもを叱らなくなったと答えます。アパート時代は、休日のたびに出かけていたけれど、新築してからは家にいる時間が長くなったという声も多いです。
ところで、会社や学校は「行く」と言いますが、家は「帰る」と言いますよね。それは鳥が羽を休めに「巣」に帰ってくる行動と似ています。「行く」場所は、そのときの状況によっては行かないことも許されます。しかし、「帰る」場所にその選択肢はありません。家はどんなに体調が悪くても、気持ちが落ち込んでいても、やさしく受け入れてくれる場所でなくてはならないのです。本来の自分自身をもう一度取り戻し、英気を養い、心の底からリラックスできる「巣」であるべきです。私は納得住宅工房で新築しましたが、どんなに疲れて帰ってきても、玄関を入った瞬間から癒やされます。その先に待っているのは、「おかえりなさい」と迎えてくれる家族の笑顔です。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住


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