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イメージをどう伝えるか?/失敗しない家創りのルール第14回

2022.01.07

毎年200邸、累計3000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト木村大作氏による家創りに対してのコラム。

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住宅会社が決まったら、いよいよ打合せのスタートです。コロナ禍を機に、オンラインで打合せを行う会社も増えましたね。自分たちの「こんな暮らしがしたい」というイメージを住宅会社にどう伝えるか、それは家創り成功の行方を左右する大切な作業となります。
ほとんどの会社がヒアリングシートを用意しているので、これに家族の基本情報を書きます。職業、年収から好きな色、好きな食べ物、よく行くお店、休日の過ごし方など、細かく記入します。
住宅会社は、少しでも多くの情報がある方がより具体的なプランニングをしやすくなります。工事が随分進んでから「実がこうしたかった…」と言うようなことの無いように、できるだけ詳しく、正直に、ありのままを書いてください。インスタグラムで好きなデザインやテイストを共有するのも、今やスタンダードになりましたね。では、具体的にどんな情報が設計のヒントになるのか、いくつか挙げてみましょう。

誰が料理をしますか?
奥さまだけが料理をするのか、ご主人も積極的にするのかによって、キッチンスペースの広さが変わります。ワークトップの高さ、食器棚の位置にも工夫が必要です。そばやパン作りが趣味なら、独立した作業台があると便利です。

家族の男女比は?
女子率が高いご家族の場合、朝の洗面室はとても混雑します。数人同時に使っても窮屈に感じないような広いスペースが欲しいですね。また、洗面室を脱衣室と別々にすることで、誰かが入浴中でも気兼ねなく歯磨きや手洗いができます。靴や洋服も増えていくので、あらかじめ収納を多めに創ってもらいましょう。

来客が多いですか?
お友達がよく集まる家なら、家族のプライバシーを保つために、寝室やサニタリーの位置に気をつけたいもの。リビング内にトイレがあると落ち着かないし、浴室・脱衣室が洗面室と同じ空間だと家族もゲストも気を遣います。
また、両親が泊まりにきたときに備えて本格的な和室が欲しいという人がいますが、年に数回あるかないかのために独立した和室をつくるのはもったいないですね。それなら、リビングの一角を畳コーナーにしてロールスクリーンで目隠ししたり、小屋裏収納や趣味部屋を一時的に使ってもらう方が無駄がないと思います。

お気に入りの家具がありますか?
どんなに素敵な家でも、安っぽいテーブルやソファが置いてあると残念ですね。家具は、家の良し悪しを決める大事なコンテンツ。もし、あなたがずっと大事に持っているテーブル、欲しい椅子や照明などがあれば、その色や質感にあわせて空間をプランニングしてもらいましょう。納得住宅工房さんは、標準仕様のオリジナル家具があるので、設計段階から家具にあった間取り、テイストを決めやすいという強みがあります。

趣味は何ですか?
車やバイクが趣味ならインナーガレージ、自転車が趣味なら広い土間、サーフィンが趣味なら外部収納が欲しいですね。ホームシアターを楽しみたいならリビングや寝室にセッティングしましょう。読書が趣味の私は、書斎に天井まで届く大容量の本棚を作ってもらいました。背表紙が陽灼けしないよう、窓の大きさと位置も考慮されています。おうち時間が増えた今だからこそ、BBQやDIY、家庭菜園などを楽しむためのウッドデッキや中庭、スカイバルコニーを作ってみるのもいいですね。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住
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