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あらゆる不要品を3Dプリンターで再利用するアップサイクル の“ジョイントモジュール” とは

2021.12.27

KDDI総合研究所『GOMISUTEBA』プロジェクトの実証実験の1つとして発表。“可能性をデザインする” NODはBoolean、浜田晶則建築設計事務所とともに、KDDI総合研究所の研究拠点「KDDI research atelier(リサーチアトリエ)」が実施する、先進的なライフスタイルを実践している生活者の方々を中心とした多様なパートナーとの共創を推進する取り組み「FUTURE GATEWAY」の第2弾プロジェクト『GOMISUTEBA』の1つとして、不要品同士をつなぎ合わせ、アップサイクル製品を製造するためのジョイントパーツの企画提案サポート、デザイン、開発、製造フロー作りを行いました。

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プロジェクト『GOMISUTEBA』について
『GOMISUTEBA』では、従来のアップサイクルの工程を技術に取り入れ、サイバー(仮想)空間とフィジ カル(現実)空間の融合を進めることで、生活者がアップサイクルを実践する際の様々な障壁を低減し、 将来は誰もがアップサイクルを手軽に行える生活様式とすることを目指します。
『GOMISUTEBA』実施の背景
「KDDI research atelier」(東京都港区)では、中長期的な社会・生活者の課題解決 に繋がる新たなライフスタイルを提案し、先端技術を用いて社会実装する取り組みを進めています。
昨今、循環型経済や環境負荷低減の観点において、ごみの排出を減らすライフスタイルへの注目が高まっています(注1)。
現在の国内の不要品発生状況を見ると、上位3件は書籍、衣類・服飾品、家具となっており、その6割 以上は自宅や物置で保管され使われていない状況です。また、特に家具は他の 2 項目と比べてリユースショップの活用が低く、自治体にごみとして出される割合が高くなっています(注2)。
NODの参加領域について
不要品同士をつなぎ合わせるジョイントモジュールの企画提案サポート、デザイン、開発、製造フロー作りを行いました。初回の製品は、壊れた家具同士をつなぎ合わせたアップサイクル家具を製造いたしました。
NODは素材から循環型社会を目指す『RECAPTURE』を実施しており、これまでに土に埋めたり、海に沈めると水と二酸化炭素に分解される酢酸セルロースや卵の殻・コーヒー粕を素材として用いた3Dプリンターによる大型家具を製造してまいりました。

今回製造したジョイントモジュールによるアップサイクル製品はまだ実証実験の段階であり、社会実装に向けて強度、コスト、デザインの検証を1年ほどかけて行なっていく予定です。
■プロジェクトチーム
企画、開発支援、製造マネジメント、フロー設計 : 株式会社NOD (溝端友輔 / 稲生雅裕 / 遠藤理音)
3Dプリント製造/設計支援 : 株式会社Boolean(濵﨑トキ / 重田千明)
設計:株式会社浜田晶則建築設計事務所(浜田晶則 / 飯野ソフィア)

■資材協力
・戸越銀座商店街
・玉野競輪場
今後の展開
2021 年度は、KDDI research atelierと共に、取り組みの一部を体験できる環境を構築し、先進的なライフス タイルを実践している生活者やパートナー企業が参加するアップサイクルのワークショップを開催します。そして 2022 年度には、3D データ化された素材をサイバー空間で組み合わせて家具・インテリアの デザインや製造を行う仕組みを構築し、戸越銀座商店街のような実フィールドにおいて、生活者が参加する実証実験を行う予定です。 また、販売・利用された家具・インテリアがメンテナンスにより長期間利用できる仕組みや、使われなく なった際に再度利用・活用できるような循環の仕組みの構築を目指していきます。
(注1)参考:経済産業省「循環経済ビジョン 2020」
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200522004/20200522004.html
政府は、資源の投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じ付加価値の最大化を図る循環型の経済社会活動への転換の必要性について言及。
(注2) 参考:環境省「平成 30 年度リユース市場規模調査報告書」
http://www.env.go.jp/recycle/circul/reuse/
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