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完成見学会に行ってみよう!/失敗しない家創りのルール第13回

2022.01.04

毎年200邸、累計3000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト木村大作氏による家創りに対してのコラム。

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完成見学会とは、建て主さんのご厚意によって、入居直前の家を特別に見学させてもらえるイベントです。オープンハウスや内覧会と呼ぶ住宅会社もあります。総合住宅展示場のモデルハウスと違って、実際に人が生活するリアルサイズの家なので、きっと参考になりますよ。
家は立体的なものなので、写真や動画では伝わりにくいことがあります。空気感、香り、光の入り具合、風の動き、素材の手触り、天井の高さ、家事動線、収納の奥行き、視線の抜け感(これが結構大事!)などは、家の中に入ってみて初めてわかります。
できれば、3軒以上の完成見学会に行ってみることをお勧めします。テイストの異なる家を見比べることで、目も肥えてきて、これはいいけど、あれは自分たちには必要ないかな、といった判断基準も自然に養われます。つまり、"いいとこ取り"の情報を得るチャンスなのです。

完成見学会に行った際、チェックしてほしいポイントがあります。それは外からは見えない部分。たとえば、床は無垢材を使っているのに、クローゼットの中身はベニヤ板やビニールクロスだったり、掃除機やパンフレットを乱雑に突っ込んであったりすると、「こんなところまでは見られないだろう」というその会社の姿勢がわかります。

また、家で過ごすときは、立っている時間より座っている時間の方が長いはずなので、ソファやダイニングチェアに座って、低い目線で空間や庭の景色がどう見えるか確認しましょう。
現場にいるスタッフの態度にも注目してくだい。建て主さんとの信頼関係が築けているか、楽しそうに接客しているか、自社の家創りの強みだけでなく、ウィークポイントも正直に話してくれるか、質問に対して淀みなく答えられるか、アンケートに名前を書いてもらうことに必死で、ぴったりくっついてこないか、感染対策は万全か。

もし、現場に建て主さんがいたら、どんな要望を出して、それをどう解決したのか、苦労した点はどこだったのか、予算内に収めるためにどんな努力をしたのかなどを尋ねてみると、思いがけない貴重なヒントを得られるかもしれません。

私も新築を検討したときは、『納得住宅工房』の完成見学会に何度も足を運びました。同じ素材、同じ家具を使っているのに、1棟として同じデザインがない家を見るのはとても楽しくて、プラン作りの役に立ちました。百聞は一見に如かず。納得さんのホームページに開催日程がアップされているので、ぜひチェックしてみてください。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住
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