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大切な「お金」のはなし①/失敗しない家創りのルール第9回

2022.01.04

毎年200邸、累計3000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト木村大作氏による家創りに対してのコラム。

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結婚して子供が生まれると、自分たちもそろそろマイホームが欲しいなぁと思い始めるもの。でも、家を建てることだけが人生のすべてではありません。教育費、医療費、老後の生活など、これから何かとお金が必要になってきます。身の丈に合わない豪華な家を建て、高い住宅ローンの支払いに追われ続けるような寂しい人生は避けたいですね。
多くの方が長期の住宅ローンを組むことになると思いますが、毎月無理なく返済できる資金計画を立てることが家族の幸せにつながります。お金の話をするのは誰でもイヤなものですが、そこをクリアにしておけば、安心して楽しく家創りを進めることができます。私が声を大にして言いたいのは、決して無理をしないこと。

いい加減な住宅会社の営業マンは、予算から明らかにオーバーしているのに、「ご主人が頑張れば大丈夫、何とかなりますよ」なんて、その気にさせるので要注意。縁起でもありませんが、万一ご主人がリストラされてローンを払えなくなったら、誰が責任をとってくれますか? 堅実な資金計画を立てましょう。デザインや間取りを考えるのはその後からです。

多額のお金が必要となる家創りは、自己資金の割合と現在の年収で、どれだけのお金を借り入れることができるかが最大のテーマになります。自己資金が多ければ多いほど、それだけ住宅ローンを背負わなくていいし、無駄な金利を支払わなくて済みます(住宅ローンは金利の塊!)。

親からの援助があると大きなアドバンテージになるので、早めに相談してみましょう。できることなら、自己資金は購入価格の20%以上を用意したいものです。自己資金が少ないとそれだけローンの借り入れ額が増え、月々の返済額が重くのしかかってきます。

住宅ローンを組む際に注意したいのは、「いくら借りられるか」ではなく、「いくらまでなら返せるのか」という視点で考えること。金融機関では、一般的に年間返済額が年収の3割まで借りることができますが、それがイコール「返せる額」とは限りません。無理な借り入れをしたばかりに、家族旅行にも行けない、外食もできない、子どもの習い事も辞めさせなければならなくなったら悲しいですよね。

借り入れ額と返済額のバランスをとることが資金計画の基本です。銀行に行って、「今の年収で、どれだけの借り入れなら無理なく返せますか?」と聞いてみましょう。数字にめっぽう弱い私は、納得住宅工房のコンシェルジュさんに銀行まで同席してもらい、審査を受けました。銀行に行く前に、お金に関するエキスパートであるFP(ファイナンシャルプランナー)を納得さんに紹介してもらうのもいいと思います。次回は住宅ローンについてお話しします。
text. 木村 大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住
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