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「いい家」って、どんな家?①/失敗しない家創りのルール第4回

2021.08.11

毎年200邸、累計3000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト木村大作氏による家創りに対してのコラム。

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さあ、家を建てようと決めたものの、いったい何から始めたらいいのか、分からない人も多いのではないでしょうか?

私もそうでした。みなさんにお伝えしたいのは、家そのもの(建物)をつくろうと思わないことです。

なぜ?失敗するからです。後悔するからです。

せっかく新築にするなら、人に自慢したくなるようなかっこいいデザインで長く快適に過ごせる家に住みたくないですか?

そのためにまず考えるべきことは、次の2点です。

「新しい家で、自分たちはどんな暮らしをしたいのか」

「どんな家なら、自分たちは心地よいと感じるのか」。

つまり、暮らしのイメージを固めることが家創り成功への第一歩となります。

土地や住宅会社を探すにしても、デザインや間取りを決めるにしても、「理想の暮らし」のイメージがはっきりとしていれば、そこを軸に考えていくことができますよね。

そこで私がお勧めしたいのが、家族一人ひとり夢・理想を全て書き出すこと。

予算は一旦置いておいて、「大きな吹き抜けのリビングで優雅に過ごしたい」「アイランドキッチンで子どもたちとケーキを作りたい」「リモートワーク用の書斎が欲しい」「庭のある家で柴犬を飼いたい」などなど、とにかく思いつくまま書き出してみるのです。

次に、家族会議を開い、全員の要望をノートにまとめてみましょう。

絶対に譲れないこと、余裕があればやりたいことを家族間で共有し、取捨選択をしていきます。

私はほぼ毎週のように新築住宅の取材に行きますが、どの家にも個性があり、家族の考え方があります。中には、広いリビングをすべて畳敷きにしている家もありました。私は一瞬、もったいないなぁと感じたのですが、「我が家はみんなソファに座るのが苦手で、いつも畳の上でゴロンとしていたいのですよ」と奥様から聞いて、思わずハッとしました。

「いい家」の価値観は、住む人によってまったく違うのです。

家創りに関するサイトや雑誌には、間取りはこうしなさい、収納はこうすべきというアドバイスが書かれていますが、それが誰にでもあてはまるとは限りません。時代やトレンドに左右されない、自分たちのライフスタイルにぴったり合う家こそが、あなたにとって本当に「いい家」なのです。次号に続く。
木村大作
毎年200邸、累計3,000邸以上の住まいを取材する住宅ジャーナリスト。2014年、静岡にあるホームビルダー納得住宅工房で自邸を新築。著書に「失敗しない家づくりの法則」がある。浜松市在住。
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