新築などで住宅を購入したほとんどの方が、住宅ローンを組んで支払いをしていきます。住宅ローンを組み支払いをしていく際には、できる限り自分にとってお得な方法でローンを組み、円滑に支払いをしていきたいと思うものです。
本記事では、そんな悩みに応えるためにお得なローンの支払方法である「住宅ローンの借り換え」について解説をしていき、そのメリットやデメリットなどを紹介していきます。
■住宅ローンの借り換えとは?
住宅ローンの返済方法として有効的な手段として知られている「借り換え」ですが、実際にはどのような返済方法なのでしょうか?
ここからは住宅ローンの借り換えについて詳しく解説をおこない、住宅ローンの返済方法である「繰り上げ返済」との違いについても紹介していきます。
借り換えとは?
借り換えとは、現状で支払っている住宅ローンを始めとした各種ローンの金利などを確認し、自分にとって現状よりもメリットのある別の金融機関のローンに組みかえることです。
借り換えをおこなうことで、ローン支払い終了後の支払額が大幅に安くなったり、各金融機関により金利なども大きく異なっていきますので、借り換えの際は、さまざまな観点を十分考慮して借り換えを進めていきましょう。
借り換えと繰り上げ返済との違いとは?
借り換えとは先程も解説をしたように、現状の住宅ローンの金利などをさまざまな観点で十分考慮し、その上で自分にとって現状よりさらにメリットの多い別の金融機関のローンへと組み替えることを指します。
一方、繰り上げ返済とはローンを組んだ際の元金の一部かもしくはそのすべてを前倒しで返済することです。
この返済方法を実施することで、最初に設定したローン金額の金利分の支払いがなくなり、結果として支払う金額はローン設定時の金額よりも少なくなります。
■借り換えのメリットとは?
大きな住宅ローンを組んで毎月その支払いを続けていくことは本当に大変です。
しかし住宅ローン借り換えを利用すれば、そのまま継続的にローンの支払いを継続していくよりも多くのメリットがあり、効率的なローンの返済も可能になるでしょう。
ここからは、住宅ローン返済時に借り換えをするメリットを紹介していきます。
ローンの返済額を減らすことができる
金利などのさまざまな側面から住宅ローンの支払い状況を考慮して、さらにコスパの良い住宅ローンを選択し、ローンの借り換えを行えばローンの返済額を減らすことも可能になります。
例えば、現在の変動金利方式における基準金利(日本銀行が設定している金利)は2.475%です。この基準金利から適用金利(各銀行によって決められている割引金利)が差し引かれます。
この適用金利は各銀行によって異なります。銀行が違えば、0.4%も違う事もあります。
「たったの0.4%」と思う方もいるかもしれません。しかし、結果としてこの金利が長年続けばその差は、ローン返済までには何十万円と言う金額となりますので非常に重要なポイントです。
長期固定金利に切り替えができる
住宅ローンを組んだ際に変動金利制を組んだ際、その金利はその年度の金融状況などによって大きく異なってしまいますので、場合によっては支払総額が多くなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、最初に変動金利制を組んでもローンの借り換えによって長期固定金利制に変更すれば、ローン完済時まで金利の変動などが全くありませんので、安定した支払いが可能になり、おすすめです。
団体信用生命保険の保証を充実
団体信用生命保険とは住宅ローンの返済中にローンの名義人が死亡、または事故・病気などにより所定の高度障害となった場合に住宅ローンの支払い義務がなくなるという保険制度です。
しかし、最近の団体信用生命保険はその保証の幅が以前よりも広がっているため、死亡、または高度障害状態となった場合以外でも住宅ローンの支払い義務がなくなる場合があります。
通常はローン支払い期間中に、住宅ローンの団体信用生命保険の内容を変更することはできません。
しかし、借り換えをすることで最初にローンを組んだ時よりも保証が充実している団体信用生命保険に切り替えが可能となりますのでおすすめです。
リフォームローンを一緒に借りる
通常のリフォームローンの金利は2%以上となる場合が多いですが、住宅ローンの借り換え時にリフォームローンも一緒にまとめて一本化して支払いをすれば、住宅ローンの低金利かつ長期的な返済方法での支払いが可能になりますのでおすすめです。
利便性が向上する
給与振り込みやその他さまざまな支払い用の銀行口座を別々の銀行・金融機関で多数登録している場合、全ての支払い状況・口座を把握するのは大変です。
しかし、住宅ローンの借り換えで給与振り込みをしている金融機関の口座に一本化すれば毎月の資金管理、支払いの管理が簡単になります。
■借り換えのデメリットとは
住宅ローンの借り換えには多くのメリットがありますが、同時にさまざまなデメリットもあるようです。
ここからはそのデメリットについて紹介していきます。
様々な手続きが必要
借り換え時でも住宅ローンを新規で組むのと同様に審査が必要です。その審査の時に住民票や所得証明書、住宅購入時の多くの物件資料・書類などの準備が必要となります。
仮に借り換えが完了した場合、その後のローンの支払いは新しい金融機関の口座より引き落としが開始されますので、その場合は勤務先に連絡をして給与振り込み口座なども変更してもらわねばなりません。
しかし仮に勤務先の都合で給与振り込み口座を変更できない場合などは、毎月給与が振り込まれると同時に住宅ローン引き落とし口座へのお金の移動なども必要となりますので大変です。
また、給与振り込み口座の変更に伴い、各種公共料金などの引き落とし口座も変更が必要になりますので手続きに手間が掛かってしまいます。
まとめ
住宅ローンの借り換えをすることで、通常通りにローンの支払いを続けていくよりも効率的な返済を実現できます。
しかし、住宅ローンの借り換えは多くのメリット同様に、手間が掛かってしまうなどのデメリットもあります。そのため、時間にゆとりのある方は1度借り換えを検討してみるのも良い機会かもしれません。
本記事を参考にして頂き、効率的な借り換えをして円滑なローンの支払いができることを心から祈っています。
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